…………ん? やぁ、こんばんは。遅かったね。待ちくたびれて、ちょっと寝ちゃってたよ。

え? 時間通りに来たはずだ?

でもこの部屋の時計だと――――――おぉぅ。いや、まいったまいった。まさか時計が止まっているとは。

こいつぁ盲点だっ、痛っ! 〜〜〜、なにもでこピンをかまさなくても。あ、いや、何も言ってないです。だから2発目は勘弁してください。

こほん。

それで、今日は何の話を……あ、そうだったね。ボクの特技のについてだっけ。

うん、これは中々すごいよ。ちょっと他の人ではまねできないね。ボクが人に自慢できる、数少ないもののうちの一つだよ。

ただ、ボクがコントロールできるものじゃないから、特技というよりは体質や性質と言ったほうが正しいかも。

え? もったいぶってないでさっさと言え?

うん、わかった。それじゃ言うけど、ボクの特技とはなんと「時間移動」ができることなのでした〜!

ドンドンパフパフ〜〜

ね? すごいでしょ?

え? 信じられないって?

うんうん、なるほど。その気持ちはよ〜くわかるよ。なにせ、ボク自身だって信じてないもの。

だってウソだし。

あ、イタ。イタタタタタイタイイタイ。ごめんあやまるからうめぼしは勘弁して〜〜〜。ゴーメーンーナーサーイー。

 

はぁ、はぁ、まだこめかみがじんじんするぅ。ちょっとしたお茶目だったのにぃ〜。

え? これ以上ふざけるようなら、次はアイアンクロー?

うぅ、わかりましたぁ。

えっと、じゃあマジメに言うけど、ボクの特技は「異世界夢旅行」なん――って、まってまって最後まで聞いて〜!

ボクは寝ている間に夢を見るように別の世界に行っちゃうんだよ。

いやホントに。冗談とかじゃなく。……ね? 正直に言ったから、この顔に食い込んでる五本の指をどかしてほしいなぁー。

はふぅ、ありがと。って、なんで可哀相な人を見る目でボクを見るのさ?

え? 病院へ行こう?

むかー、ボクの頭はまともです。妄想や幻覚の類じゃありません!

あー、その「キチ○イはみんなそう言うんだよ」っていう顔がすっごいムカツク。

いいよ、証拠を見せてあげる。えーと、確かこの辺に………………あった!

ほらコレ。前に異世界から持って帰ってきたものだよ。

知り合いに頼んで調べてもらったら、地球上のどんなものとも違うものでできてるんだって言ってた。

どう? これでボクの言うこと信じた?

え? とりあえずは信じてやる?

なんでそんなに偉そうなのさ、キミ。

え? いくつか異世界の話をしてみろ? そしたら信じてやる?

だから、なんでそんなに偉そうなのさ、キミは。

ま、いいや。ボクも誰かに話したかったし、ちょうどいいや。

そうだなー。それじゃ、あの世界の話をしよっかな。

あれは――――――

 

福音の鳴る世界のお話

正義の味方な改造人間のお話

門番のお侍の話

 

 


このホームページ「BLOODNIGHT」も、設立から一周年が経過しました。

これも、このサイトにお越しいただいた皆様のおかげです。

それで、一周年を記念して、何か小説を書きたいと思い立ちました。

本当は、自分の小説のキャラ達で漫談とかをやらせたかったのですが、まだまともに動かせるキャラが少なくて、

それは難しいということがわかりました。

なので、新しくシリーズを作ってみようかと。

この小説の主人公は、本文で言っているように、頻繁に異世界へと飛ばされています。

この「ボク」が行く世界を、読者の方達に決めていただこうかと思ったのです。

ルールとしては、

・原則として元ネタのある世界。ぶっちゃけ二次創作に限らせてください。

・書いた人の許可があれば、三次創作もやります。

・蒼夜が知らない世界には、すみませんが送ることができません。

・ついでに「ボク」の名前も募集します。

こんなところでしょうか。

この語り部たる「ボク」を放り込んでみたい世界があれば、掲示板かメールで送ってください。

可能な限り書かせていただきます。

それでは。再見。

 

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