言「神よ!感謝しよう、この私に力を授けてくれたことを!」

今、目の前のいきつけの店に己の娘が2人食事をしている。それだけならば何ら問題はない、ただそこには男が一緒にいる。
私ではない男がいる!許せるか?

否!赦せるか?

否!娘の横に座る男は私だけ、娘の前に座る男は私だけ、娘と食事をする男も私だけだ!

言「さて、覚悟してもらおうか、若造が!
  私がこの手で殴殺して斬殺して撲殺して刺殺して絞殺して射殺して毒殺して惨殺して抹殺して皆殺し尽くしくれる!!」

空 ギル「「やめんか!」」

ゴギュ!!

 



 

 

                      Fate/stay night

                                     欠陥魔術師(仮)

                                 外伝 「父の戦い」 其の一

 

 

 



 

 

言「痛いではないかね、我が娘とその下僕」

空「お前の首が重くて辛そうなので頭を切り落としてやりたいんだが」

言「私の首はわりと我慢強くてね。
  この程度ならば辛くもなんともない、むしろ快感すら覚えるよ」

空「仮にも神父が肉欲に染まっては大変だろう?その原因を取り除いてやろうか?」

ギ「止めんかっ!このうつけども!どうでもいいがコトミネ!その曲がった首をさっさと元に戻せ、正直に言って気色悪いわ!」

言「ギルガメッシュ、我が娘よ、何度も言っているが私のことはパパ、もしくはダディと呼ぶようにと教えたのだが?」

ギ「誰が呼ぶか!このうつけが」

空「ギルガメッシュよ、少し黙っていろ、話が進まん」

ギ「元々は貴様らが原因だろうが!」

空「あまり怒っていても疲れるだけだぞ。
  そんなことよりもだ、言峰、よく考えろあそこは『泰山』だぞ?
  お前が突っ込んでいけばあの店にどれ程の迷惑がかかるかというか俺が迷惑だから止めろ」

言「貴様がどんなに迷惑しようと知ったことか! 娘を毒牙から守るためならばどんな被害だろうが構うものか!!」

ギ「ええい!!話しを無理矢理進めるな!話しよりも先にとっとと首を!元に!戻せ気色悪い!」

言「戻したいのはやまやまなのだがね。生憎と私の手は塞がっているのでな」

空「ならばその手の黒鍵やらバカでかい十字架やらを離せ」

言「残念だが、あの男をサタンの下に送ってやるまで無理な相談だ」

ギ「…我(ワタシ)が許す、殺れ!空戒!」

空「応!」

ゴギュッバキャッ!ギリギリ…コキッ!

言「ふむ、なんだか妙な違和感があるが、どうやら元に戻ったな」

ギ「一回転しただけむぐぅ!?」

空「黙っていれば分からん。気にするな」

ギ「むが〜!!(気になるわー!)」

言「さて、それでは元に戻ったことだ、これより本来の行動に移るとしようか。待っていろ、娘にたかるモノよ!」

空「チィ!やはり首を引きちぎりでもせんと止められんか」

ギ「うが〜!!(いい加減手を離さんか!!)」

空「衛宮なぞこの際どうでもいいがなんとしても『泰山』を守りぬかねば!」

ギ「ふが…(もう、離して…)」

続け!

 


拳鬼さんから、「Fate/stay night 欠陥魔術師」の外伝を頂きました。

まぁ、外伝というか、なんというか。

本人曰く、「暇つぶしSS」だそうです。

本編とはなんら関係なく、ただ書きたいもの(おそらく言峰)を書いただけだとか。

実はこのSS、WEB拍手のお礼SSと繋がっていたりいなかったり。

そちらを読みたい方は、是非WEB拍手ボタンをクリックしてください。

なお、拳鬼さんへの感想は、掲示板へどうぞ。

 

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